教育分野で創造性教育が重視されるようになりました。企業側もまた同様に、以前から求める人材像にクリエイティビティ＝創造性を挙げていますが、最近ではその意味は一般的な「創造性」ともやや異なる響きを持つようになりました。それは、突拍子もないアイデアを思いつくことではなく、アイデアや社会がこうあったらという思いを実現するために、どれほど諦めずに工夫できるかを含めた「クリエイティビティ」といった意味に変化しつつあるようです。
では、そうした能力は何に基づいているのでしょうか？
それは、やはりアイデアや思いの強さ、つまり「ビジョン」と呼ばれるものかもしれません。
このプログラムでは、実際に日本のビジネスを牽引するお二人に「ビジョン」という言葉で呼ばれる個人の「思いの強さ」がどれほど創造性を発揮する力にとって必要かをエピソードや実例を交えながら聞き出します。
慶応義塾大学商学部卒。独立系プライベート・エクイティファンドに入社し、プライベート・エクイティ部門とコンサルティング部門に所属。2008年にユーグレナ社の取締役に就任。ユーグレナ社の未上場期より事業戦略、M&A、資金調達、資本提携、広報・IR、管理部門を管轄。技術を支える戦略、ファイナンス分野に精通。
現在は副社長 COO としてユーグレナ社の食品から燃料、研究開発など全ての事業執行を務めるとともに、日本最大級の技術系 VC「リアルテックファンド」の代表を務める。
東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科（Master of Design Methods）修士課程修了。P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手がけた後、ジレットのブランドマネージャーを務めた。ヒューマンバリュー社を経て、ソニー株式会社クリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラム（Sony Seed Acceleration Program）の立ち上げなどに携わった後、独立。BtoC消費財のブランドデザインや、ハイテクR&Dのコンセプトデザインやサービスデザインプロジェクトを得意としている。著書に、『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』（ダイヤモンド社、2019年）、『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』（クロスメディア・パブリッシング、2015年）。京都造形芸術大学創造学習センター客員教授。大学院大学至善館准教授。
